Friday, February 12, 2016

BIRDMAN

こんにちは、今回は映画の紹介です。

アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の「BIRDMAN」です。

新しい映画なので御覧になった方も多いかと思いますが、まだ観てない

方に向けておすすめしたいと思い紹介させていただきます。


あらすじは「バードマン」というヒーローものを演じて成功したのち、

60歳で俳優としての評価を取り戻そうとブロードウェイのシリアスな

舞台芝居に挑戦するというお話です。演目は村上春樹も翻訳している

レイモンド・カーヴァーの「愛について語るときに我々の語る事」を

戯曲化したものです。


















特筆すべきは、ほとんどのシーンが1カットで撮影されている事です。


長いセリフに加えて計算されたカメラワークと繊細に配置された役者の


立ち位置やポーズなど様々な要素を組み合わせた超絶技巧のようです。


BGMが一つのドラムの音だけで構成されていて、シーンの中にも


ドラマー自身が登場するのですが、ストリートでドラムを叩いていた男


が別のシーンでは何故か劇場の給湯室でドラムを叩いていたり、主人公


の男が何故か超能力が使えたり等々、虚構と現実が溶け合った展開で


進んでいきます。主人公が精神を患い妄想と現実が並列に見えている


状況をより自然に表現するために1カットの手法で撮影が行われたようです。


そしてこの映画に出演している役者達も過去に実際ヒーローもの映画に出演


しているという事実もおもしろいところです。DVD出てますので機会が


ありましたら是非御覧ください。












       roma     道又 貴之